画面が暗くなることから目に優しいとされる「ダークモード」ですが、場合によってはバッテリーにも“優しい”ことがGoogleによって明らかとされました。
ダークモードで電力消費が大幅低下
Googleが開発者向けのフォーラムAndroid Dev Summitで明らかにしたのは、TwitterやYouTubeなどの一部アプリに採用されているダークモードを適用することで、電力消費が抑えられるという事実です。
公開されたデータでは、ディスプレイの明るさを50%と100%にした場合、それぞれ通常時とダークモードでのYouTubeアプリ使用(一時停止状態)で、どれだけ電力消費に差がでるかが数値で示されています。
ディスプレイの明るさが50%のとき、通常時では93mAだったのが、ダークモードでは80mAに落ちています。100%になると差はさらに顕著で、通常時の239mAから、ダークモードでは96mAと電力消費は60%も低下しています。
iPhoneではどうなる?
もっとも、これは有機EL(OLED)ディスプレイの場合のようで、液晶ディスプレイ(LCD)ではダークモードでも同じようにはいかないようです。
例えば、Googleが示した別のデータでは、LCD搭載のiPhone7と、AMOLED搭載のPixelとの比較がなされています。Googleマップアプリの通常使用時はiPhone7の230mAに対してPixelが250mAですが、「ナイトモード(ダークモード)」に設定した結果、Pixelの電力消費量のみ250mAから92mAへと63%も低下することが示されています。
これについては、AMOLEDはLCDと違ってバックライトを必要としないことや、黒色を表現する際に赤/緑/青といった三原色を必要としないことが関係しているようです。また、ニュースサイトPhoneArenaはAMOLEDの特長として、バッテリー消費を抑えられるだけでなく、黒い背景でテキストを読む際にコントラストが際立つ点も指摘しています。
なお、iPhone X/XS/XS MaxのOLED搭載モデルでは、ダークモードの積極的な利用でバッテリーの持ちを長くできる検証結果が出ています。
Source:PhoneArena
Photo:Maximos Angelakis
参考,Source:iphonemania.jp